東芝ビジネスエキスパート株式会社 人材開発事業部 シグマコンサルティング部(旧:東芝シグマコンサルティング株式会社)

プロセス改革

営業・事業部・製造が連携したTAT改善

 多くの課題は、単一の部門の努力だけでは解決できず、関連部門が一体となって、クロスファンクショナルに活動を展開する必要があります。 この事例は、2つの事業部と2つの工場が協力して、半導体製品の製造TAT(ターンアラウンド・タイム)を改善し、海外販売現法と連携して製品拡販に取り組んだプロジェクト事例です。

 このプロジェクトの課題は、市場(特にアジア市場)におけるマーケットシェアの挽回でした。 マーケットシェア低下の背景には、顧客の納期要求に対する開発・生産・顧客サポート面の弱さがありました。具体的には、大幅な納期遅れが発生して顧客に迷惑をかけたり、商談時に先行する他社に比べ納期回答が遅れたため失注するなどの課題がありました。 この問題は複数の事業部、事業場にまたがるため、組織の壁を越えた課題解決が不可欠でした。

 プロジェクトでは、まずDefineで客先要求の把握とビジネス課題をきちんと定義し、CTQの選定を行ないました。その後MeasureでCTQの出力であるY(この場合はリードタイム)を現状の工程(海外現法の数量まとめ、本社の数量まとめ、生産計画、製造、輸出手続、納入など)で測定して、Analyzeで工程能力の検証、主要要因(X)の絞り込み、および相互作用、重み付け分析を行ないました。
 Improveでは要因の最適化、改善策の検討を行ないました。生産リードタイムの削減のためには新生産システムを導入しました。そしてControlで改善効果の確認と計画化、 成果の確認を行ないした。

 各部門の営業、事業部、製造が協力して課題解決に取組み、プロジェクト終了時にTAT対応度ではベースラインに対して20%から45%の改善、製造リードタイムで約6日間、組立工程、製品保有日数で約12日間短縮という大きな改善成果を得ました。

 一般に、営業段階から顧客に納品するまでのプロセス中の情報の流れに起因する問題は、非常に多くかつ深刻な場合が多々あります。 シックスシグマにより課題の見える化を図り、組織の壁を乗り越えてプロジェクトを遂行することで、このような課題は解決できるようになるのです。

改善前
改善前Defect48%グラフ

改善後
改善後Defect15%グラフ

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